「空から日本を見てみよう」のテレビ東京らしさ

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テレビ東京の前身は、1964年に財団が母体となって設立された、科学技術学園工業高等学校(現・科学技術学園高等学校)の授業放送をメインとして行う教育専門局(科学テレビ)だ。
テレビ東京の番組作りは、あえて扱う分野を明確化してターゲットを絞るから、「視聴率は下位でも固定客数は最上位」と評されているらしい。
いい旅・夢気分しかり、アド街ック天国しかり、なんでも鑑定団しかり。
昔、やっぱり猫が好きの怪獣ブジラが東京を襲ったエピソードで、民放各局が現場レポートの特別番組なのに、当時の東京12チャンネルは、「演歌の花道」を放送していた。
ザッピングをしていたレイ子が東京12チャンネルにチャンネルを合わせた時に、
「さすが12チャンネルは違うね。ここが好きだなー」
とつぶやくシーンがある。
これこそが、テレビ東京である。
昨年からレギュラーとして始まった空から日本を見てみようは、空撮による街の探訪・紀行番組。しかしこのワードだけではおさまらない、テレビ東京の特徴があると思う。
普通、探訪・紀行番組は「グルメ」「アミューズメント」「ふれあい」がキーワードだが、この番組は、
・地図(空撮)
・鉄道
・トリビア
・フェチ
・コレクション
が非常にうまく絡み合っている。
特に、「地図(空撮)」は、時間的にまかなえる広さ・距離が大きく、旅番組よりも広範囲を扱える。
行ったことがある場所、住んでいる場所、思い出の場所が、たった1時間の中にいくつも出てきたりするので、共感ポイントが高い。
そうではなくても、地図をみているのが好き、というフェチにも、それだけでワクワクする。
それに「鉄道」だ。
路線図が好きというファンも多いし、比較的女性に多いという旅情感も楽しいし、メカニック感を喜ぶ男性にも対応できている。
そこに「トリビア」=実は、、ではじまる意外と知られていない情報、「フェチ」=ツタハウスや三角ハウスなど、どうにも堪らないこだわり、「コレクション」=フェチアイテムを番号や数値をつけて集める、がサブ的にさりげなく、スパイスを効かせて編みこまれている。
お笑い芸人やアイドル、むかつくコメンテイターなども出ず、雲のキャラクター二人で淡々と進めてスタジオもスタッフも少なくてすんでいるはずなところも潔い。
キーワードにすべて当てはまってしまう私だからだとも思うが、テレビ東京でしかできないテレビ東京らしさが前面に出た、大好きな番組である。

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