こんにちは けいすけ@theddf_)です。

旅行記第2回は、大丸あすなろ荘。日本秘湯を守る会創設者さんのお宿で、日本における秘湯ブームの先駆けとなった、福島県二岐温泉の宿です。

僕は2001年1月28日~29日と2016年12月10日~11日の2回伺いました。再訪問した際の様子をお伝えしましょう。

二岐温泉 大丸あすなろ荘の基本情報

二岐温泉 大丸あすなろ荘入口の暖簾
「日本秘湯を守る宿」と染め抜かれた暖簾
住所 〒962-0621
福島県岩瀬郡天栄村湯本字下二俣5
TEL 0248-84-2311
URL http://www.daimaruasunarosou.com/
IN:OUT 15:00 / 10:00
宿泊料金 14,850 円 ~ 28,500 円[2名利用 1泊2食付]
日帰り入浴 11:00 ~ 14:30[800円]
客室数 24
食事場所 食事処「あすなろ亭」
駐車場 あり
送迎 JR東北新幹線新白河駅下車、13時00分発の湯ったりヤーコン号で90分。

2020年5月24日現在

コンプリートした秘湯スタンプ帳がはやく使えるようになってほしい のとおり、僕の旅は鉄道や公共交通機関を使いますので、車でのアクセス方法はお宿やGoogleで調べてください。

二岐温泉 大丸あすなろ荘の予約方法とアクセス

二岐温泉 大丸あすなろ荘日本秘湯を守る会会員宿提灯
日本秘湯を守る会会員宿の証の提灯

初回はJR東日本の「びゅう」のパック商品で行きました。その頃のほとんどの人は、旅行に行くとするなら、旅行代理店のパンフレットから選ぶのが普通でした。

インターネットで予約を取るなんてまだまだの時代、旅行代理店の店頭には紙のパンフレットが山のようにあったのです。

2回目に行く頃になると、もっぱら国内の温泉に行くことが多くなり、どうせなら日本秘湯を守る会会員宿に行き、秘湯スタンプ帳にスタンプを集めて、ぜひ期間中に無料招待で行こう、と計画を立てるようになりました。

日本秘湯を守る会会員宿で秘湯スタンプ帳に押印してもらうには、日本秘湯を守る会 公式Webサイトもしくは直接予約でないとなりませんので、ご注意ください。(一部の宿はインターネット旅行代理店=OTAで予約を取っても押印してもらえるところもあります)

東北新幹線新白河駅で降り、送迎の車で宿に向かいます。初回の頃は宿のマイクロバスで送迎していただきましたが、現在は村営の有料送迎システムの利用となっていました。白いアルファードのような高級車だったので気分は良いです。

二岐温泉 大丸あすなろ荘に泊ってみて

おススメの部屋菓子「ぶどう氷」と掘りごたつでほっこり

ぶどう氷
伝統菓子「ぶどう氷」

部屋は和室10畳+掘りごたつ室+内湯(半露天)。ちなみに禁煙です。部屋菓子で用意されてる「ぶどう氷」がおいしいのですので、お土産にどうぞ。軽いですから。

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二岐温泉 大丸あすなろ荘 掘りごたつ
お部屋の掘りごたつでほっこり

初回に来た時想像を超える大雪でしたが、この年はそれほどでもなく、でもやはり深山幽谷。窓際の掘りごたつに向かい合って外を眺めるほっこりとした時間を過ごしました。

渓流露天も結構ですが自噴泉岩風呂がおススメ

二岐温泉 大丸あすなろ荘
手前の建物が「自噴泉岩風呂」の湯小屋

温泉は自噴泉岩風呂、渓流露天風呂、子宝露天風呂、内湯(露天付)と豊富です。

旅情を味わいたいなら渓流露天風呂がおススメです。ブナ林に囲まれ、手を伸ばせば二岐川に届くほど。遮るものは何もありませんし、対岸に道もないし、宿の建物からも見えませんので、色々楽しめます(笑)。

しかしここの目玉は自噴泉岩風呂です。川と建物の間に位置した内風呂ですが、覆い屋が新築となったので脱衣場もきれいです。浴室への扉を開け階段を数段降りるとあるお風呂は、その底から源泉が湧き出ているという、”自噴泉”。

開湯の縁起によれば、平安中期に発見されたというこの自噴泉は、当時の二岐川底から湧き出しているもので、それを自然のままに湯舟を作り今に至るといいます。

湯に入るとわかりますが、湯舟の底に大きな丸い穴が何カ所かあります。これは「ポットホール」というそうで、小石が水流でころころ転がって削り取られた丸い穴なのだそう。どれだけ長い年月をかけてできたものなのでしょうか。

夏は湯温が高く入るのに難儀するそうです。当然体洗い用のカランなどもありません。

翌朝もう一度露天に行くつもりでしたがことのほか大雪で、部屋のお風呂を利用しました。内湯ながらも半露天となっていて、外は眺められませんし、風雪びゅうびゅうでしたが、それはそれでよろしかったです。

部屋の半露天風呂で朝風呂を楽しみました

郷土の懐石料理をお食事処で

二岐温泉 大丸あすなろ荘夕食
夕食です 向こうに松茸土瓶蒸しがあります

食事はお食事処で個室となっています。初回時は上がり框で窓際の二人用掘りごたつ風テーブルの会場でした。対応してくれた地元福島弁丸出しの素朴な女の子でした。

現在は個室でテーブルに椅子。これ以降訪れる宿の多くが、食事処は個室でテーブル席です。個が好まれ、畳に座ってというスタイルは高齢化により好まれなくなってきたんだと思います。

料理は福島郷土の味満載で量はやや多めの15品です。一品一品が都度出されるのではなくて、パートのおばさんが機械的にややまとめて持ってきます。僕たちは吞兵衛なので、こういったサービスではペースが速い気がします。まあ2時間も3時間もかかられては、おばさんたちも帰るの遅くなってしまうでしょうし仕方ありませんね。

二岐温泉 大丸あすなろ荘のまとめ

二岐温泉 大丸あすなろ荘朝食
朝食です 味付けではない海苔が出てくる宿が好きです

自噴泉岩風呂は一度は入ってみるべきお風呂です。源泉から湯を運んでくるのではないので、湯口がありませんからちょっと不思議に感じますよ。「かけ流し」以上の「噴き出し」ですから。

そして日本秘湯を守る会会員宿で、湯舟の底から源泉が噴出している”内風呂”があるところはここと、法師温泉長寿館の法師乃湯だけだそうです。”内風呂”であることがどんなに貴重なのか、この後訪れることとなる長寿館でわかることになるのですけど、それはまた。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。