こんにちは けいすけ(@theddf_)です。
新型コロナの影響が出る前にコンプリートした、日本秘湯を守る会秘湯スタンプ。満了特典として1泊2日無料招待があります。
あわせてどうぞ コンプリートした秘湯スタンプ帳がはやく使えるようになってほしい【秘湯スタンプ帳有効期限延長】
しかし旅行自粛、宿の休業などでなかなかそれにあずかれなかった訳ですが、ついに行ってまいりました!
選んだ秘湯は伊達六十二万石の名湯、青根温泉 湯元不忘閣です!
青根温泉 湯元不忘閣の基本情報
住所 | 〒989-0908 宮城県柴田郡川崎町青根温泉1-1 |
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TEL | 0224-87-2011 |
ホームページ | 公式 湯元 不忘閣 日本秘湯を守る会 日本秘湯を守る会 公式Webサイト|会員宿のご紹介・宿泊予約 |
IN:OUT | 15:00 / 10:00 |
宿泊料金 | 18,300 円 ~ 19,950 円[2名利用 1泊2食付] |
日帰り入浴 | – |
客室数 | 14 |
食事場所 | 個室会食室または大広間 |
駐車場 | あり |
送迎 | 東北新幹線白石蔵王駅/仙台駅発ミヤコーバス遠刈田温泉行 アクティブリゾーツ宮城蔵王バス停下車 送迎あり無料 所要時間15分(要予約) |
国登録文化財オンパレード
不忘閣はとにかくすごいのです。開湯400年。その歴史と湯の良さは公式サイトや日本秘湯を守る会サイト、各旅行サイトを読めばよくわかると思います。
そして建物の多くが国登録文化財。その数7件。不忘閣の検索結果 文化遺産オンラインでそのすごさが実感できるはずです。
言ってみれば、泊る部屋の棟以外全部文化財なのです。明治中頃からの建物は現在は、資料館としての青根御殿(これは昭和初期の再建)、食事処としての本館、新造の蔵湯の座敷蔵が、実際に使われています。門ももちろん見ることできます。
GoToトラベル東京発着適用で大慌て
僕の日本秘湯を守る会秘湯スタンプコンプリート無料招待は、新型コロナ旅行自粛のため2020年12月まで延長されていました。ですので8月の岐阜旅行をしていた頃は、「まだ先だし慎重に決めましょ」なんてのんきなこと考えていたら、2020年10月から、GoToトラベルの適応範囲に東京発着が加えられるとのニュースが流れて大慌て。
土曜などの休前日は無料招待枠がない宿もあるので、有休をとって日曜に泊まれる宿を探し、かつもう一度行きたい宿を吟味したところ、
- 蛇の湯温泉たから荘
- 青根温泉湯元不忘閣
が候補に。
たから荘は東京都内だし交通費を抑えられていいのですが、宿に着いてからの時間つぶしが難しい。お風呂がひとつですので。マイカーでどこかを見て回ってという手もありますが、われれは足なしなので、チェックイン時間に合わせて頻繁じゃない路線バスに乗る必要があるのです。
あわせてどうぞ 温泉にすぐにも行きたいなら、東京の秘湯「蛇の湯温泉 たから荘」がいいよ
では不忘閣はというと、お風呂が豊富で個性豊かでゆったりたっぷり楽しめるのですが、交通費はそれなりに高くつきます。新幹線で仙台まで行き、最寄のアクティブリゾーツ宮城蔵王まではミヤコーの路線高速バスです。
しかーし朗報が!
JR東日本の新幹線がなんと半額になっちゃう!
JR東日本、全方面の新幹線が半額になる「お先にトクだ値スペシャル」 利用期間は8月20日~2021年3月31日 – トラベル Watch
東京⇔仙台が通常21,600円が10,800円!即取りです。ミヤコーの分はしょうがないです。片道1,250円。
こりゃ、不忘閣に決定でしょう
不忘閣はわずか部屋数14室しかなく、その上、長い階段の先にあるタイプの部屋ではなく、お風呂にも食事処にも、無料で日本酒が飲めるお休み処にも近い、目の前に国登録文化財青根御殿を眺められるところにある西別館は4室しかない。
大急ぎで宿に電話をしてなんとか最後の一部屋をゲットできて、とてもウキウキでした。
いうことで、GoToトラベルで”行かない”青根温泉 湯元不忘閣のレビューです。(前書き長い)
昼食はもちろん牛タン。青葉亭
さて当日朝の半額新幹線やまびこは、拍子抜けするくらいの乗客の少なさのまま仙台に到着。お昼は牛タンをエスパル地下の「青葉亭」にていただきました。
前回は「炭焼牛たん東山 仙台本店」でとりましたが、バスの時間の都合で近場の「仙台伝統牛タンのたんや善治郎」をと計画してましたが、日曜昼時ということで行列。
そこですかさず以前仙台に転勤していたことのある連れの抜群の機転で、青葉亭に突進し無事に食することができました。よくやった!
ミヤコーのアクティブリゾーツ宮城蔵王バス停までの路線高速バスが、前はいわゆる全国ネットの交通系ICカードは使用できませんでしたが今は使えるようになっています。便利。
不忘閣へはアクティブリゾーツ宮城蔵王からお迎えの車で向かいます。
青根温泉 湯元不忘閣のお部屋
ロビーのすぐ脇にある西別館の一番奥の『伊勢の間』でした。感染予防のため、仲居さんは入り口までしか来てくれませんが充分です。
今回は残念なことに一番奥ということで、お部屋から青根御殿は望めませんでした。ま、前回さんざん見ましたからいいでしょう。ちなみにお部屋の灰皿は撤去され禁煙に。おタバコは本館の喫煙所で吸えます。
青根温泉 湯元不忘閣のお風呂
2019年7月に来た際は、夏休み直前ということで我らの他確か1組しかお客さんがおらず、普段は男女入替の湯も貸切ができました、今回はさすがGoToトラベル中、本来の蔵湯のみの貸切体制でした。ところがこの湯、帰るまでずっと貸切状態となっていて、僕らは諦めました。ですので、蔵湯は前回の写真をどうぞ。
ちなみに不忘閣も日帰り入浴をやっていません。
青根温泉 湯元不忘閣の食事
なぜか前回一枚も写真を撮っていませんでした。なぜでしょう、わかりません。
本館2階を『金泉堂』と称してお食事処にしています。ググってみるとお膳での写真が多いですが、今はテーブル席となっています。手打ち蕎麦のお凌ぎが提供される本格的懐石料理です。器も大変よろしいです。ちなみに、伊達碗としての鴨つみれ汁のお椀の蓋の裏は、竹に雀の伊達家の家紋が堂々と付いています。
「今日から新米ですよ」
という白ごはんは最高にうまかった。日本人はやっぱり米です。日本酒も米です。
恒例の地酒飲み比べは、
「思手成し酒(おもてなししゅ)」は、青根温泉の3施設のみでしか飲むことができないオリジナルでした。
否定的口コミが目に付くけど気にしないで、と言いたい
実は不忘閣は否定的な口コミも多いです。
- 古臭い
- かび臭い
- パブリックが汚い
大体が建物のメンテナンスがなっていない、というところからきているように思えます。
僕らはこの、故郷の古い農家の家の感じが好きです。全体に古ぼけているし、シミやら壁のはげやら傾きやら建具の不具合やら。休憩所や喫煙所に行ったら驚くくらい、整理整頓されていません。
いったいいつからあるんだよ、と言いたくなるような代物や、池の鯉にやる餌の大袋とか映らないブラウン管テレビやらがあります。ほら、ものがなぜかたくさんある実家ってあるでしょう、そんな感じです。
僕たちは、ラグジュアリーを求めてきてるんじゃないんです。ハウスキーパーさんがにこやかに清掃してくれている宿に来ているんじゃないんです。
ハード面はどうしようもありません。この文化財を守るコストは我々にはわかりませんよ。文句を不特定多数に匿名でぶちまけるんじゃねえ、って感じです。
ちょっとぶっきらぼうで初めての人は驚いちゃうかもしれない女将さん!こんなあほな口コミなんか気にしないでください。と言いたい。
確かにそんなにお安いわけではないけど、住み込みで働いているという若い仲居さんはじめ、みなさんの笑顔と丁寧な接し方はお値段以上ですよ。コスパだけでしかモノを考えられない心貧しい人はそれなりのところにお泊りなさい、という感じです。それと、あっ!辛口レビューになっちゃいました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。