こんにちは けいすけ(@theddf_)です。
GoTo岐阜!Part3です。1泊目は高山の国登録有形文化財の旅館「旅館かみなか」でした。
高山から濃飛バスで奥飛騨温泉郷新穂高温泉に向かい、後半のお宿は念願の日本秘湯を守る会会員宿「新穂高温泉 槍見館」です。今回は2泊しました。
新穂高温泉 槍見館の基本情報
住所 | 〒506-1421 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂587番地 |
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TEL | 0578-89-2808 |
ホームページ | 公式 奥飛騨温泉郷 新穂高温泉 槍見の湯 「槍見館」 日本秘湯を守る会 日本秘湯を守る会 公式Webサイト|会員宿のご紹介・宿泊予約 |
IN:OUT | 14:00 / 11:00 |
宿泊料金 | 18,850 円 ~ 34,250 円[2名利用 1泊2食付] |
日帰り入浴 | 10:00 ~ 14:00[500円] |
客室数 | 15 |
食事場所 | 食事処 |
駐車場 | あり |
送迎 | あり |
新穂高温泉 槍見館の第一印象
当初この夏の日本秘湯を守る会会員宿を訪ねる旅は、関市板取の神明温泉 湯元 すぎ嶋を計画していました、やっぱりちょっと遠いのと、上高地に足を延ばしてみようということで、槍見館となりました。
濃飛バス新穂高ロープウェイ行中尾高原口バス停で降り電話をすると迎えに来てくれますが、地図によれば5~6分くらいだというので、宿まで歩いていきました。
温泉郷を流れる蒲田川をまたぐ橋のたもとには新穂高の湯という野趣たっぷりの混浴露天風呂がありますが、先の大雨増水により川の水が大量に入ってしまってしばらく休業だそうです。
そんな景色を右手に見ながら、山裾の小道を宿に向かっていると、左手の山肌からは冷たい風が吹き流れてきてとてもさわやか。こういう発見は迎えの車に乗ってしまってたらわからなかったでしょうね。
宿はロビー回りがとても天井が高いので広々しています。山と蒲田川に挟まれた狭い土地に張り付くように立っているので、建物に木々が覆いかぶさるようになっているし、ロビーから見えるお風呂の数々は川っぺりに向かって急激に下っていて、そのわずかな土地にも木々がうっそうと茂っています。気温が3度くらい違うような気がします。
庄屋古民家を移築したとのことですが、2階建ての建物として相当手が入っているのでとても近代的です。エレベーターはありません。後述の露天風呂などへは階段を上り下りしないといけませんので、足腰が弱いかたにはちょっときついかもしれません。
新穂高温泉 槍見館のお部屋
笠ヶ岳の間という、デッキチェアが縁側にあるお部屋。窓から穂高連峰が眺められます。そして!火鉢が!
僕、火鉢があるといてもたってもいられなくて、炭起こししたいのです。けどちょっと部屋も暑いしお風呂にも行きたいしでぐっと我慢しました。
奥の部屋にはもう布団が敷かれていました。感染症対策でできるだけ宿の人ととの接触機会を減らしたいということだそうです。
お風呂備品としては、男女別に籐編みの籠がありました。かわいい。
また、浴衣は全サイズが複数枚ずつすでに用意されていました。これも対策なのかも。
新穂高温泉 槍見館はお風呂が豊富
お風呂の数は、
- 混浴露天風呂 槍見の湯
- 混浴露天風呂 まんてんの湯
- 女性専用露天風呂 岩見の湯
- 貸切露天風呂 ほたるの湯
- 貸切露天風呂 渓流の湯
- 貸切露天風呂 播隆の湯
- 貸切露天風呂 森の湯
- 足湯
- 内湯 絶景大浴場
と豊富です。
目玉は「混浴露天風呂 槍見の湯」ですね。簡素な脱衣場からすっぽんぽんで急な石段を数段下がり、申し訳程度のかけ湯をしてから湯にどぶんです。
大体の宿でもそうですが、混浴の時間に女性が入っていたのをほとんど見たことがありません。専用の湯あみがありますが、なかなか勇気がいるのでしょうね。特に槍見の湯は湯に入っている側からも蒲田川からも、湯に続く階段が丸見えだから、おばさんらは平気でしょうけど、若いアベックの彼女さんにはきつい画でしょう。
一日目は平日だったからなのかどのお風呂も人がおらず、ようやく晴れてきて槍ヶ岳が見えるようになってから時間が経つのも忘れてゆったりしました。
二日目は家族連れ、グループも増えてほぼ満室状態のようで、最終的に、ほたるの湯、森の湯、足湯以外を制覇しました。
ちなみに槍見館のお風呂は24時間入浴可能です。日帰り入浴時間が10時から14時と短めなので、宿泊者を大事にしてくれている印象があります。
日帰り入浴が好きではない理由
ここで日帰り入浴についてですが、僕はこの”日帰り入浴”というシステムが好きではありません。宿にとってはチェックアウトからチェックインまでの間も収入を得たいという気持ちはわかります。
なかには、チェックイン時間後も日帰り客に入浴を可能にしている宿もありますが、なんとも気分が損なわれるのです。
宿泊客と日帰り客は明らかに”質”というか、”モード”が違います。なんかこう、脱衣場やロビーに、普段着の人がいると気分が萎えます。宿では今となっては”非日常”な”浴衣”でいてほしいです。まあ、みっともない着こなしの浴衣姿も多いわけですが。
また日帰り入浴を実施している宿は、規模がやや大きくなりがちです。駐車場やロビーに余裕を持たせなければならないでしょうし、昼食をセットにし休憩室も提供したりするようになると、従業員もどこか”スタッフ”感が出てきます。なんか慌ただしさを感じてしまうのです。
これまでに行った日本秘湯を守る会会員宿のうちでは、岐阜・平瀬温泉 藤助の湯 ふじや、宮城・青根温泉 湯元不忘閣と福島・高湯温泉 旅館ひげの家は日帰り入浴をやっておらず、この三軒はとても”落ちつき感”がある宿だっという印象でした。
新穂高温泉 槍見館の食事
夕食、朝食とも、食事処でのお食事となります。
1泊目。
周り廊下に面した一番外に近い、襖に区切られて若干狭めの座敷に案内されましたが、おそらくすべての襖を取っ払ったら相当な広さの大広間でしょう。宿泊客の人数に合わせてフレキシブルに仕切りが可能なような感じがしました。明かりも少し暗めでしたので、しっとり感があって良い雰囲気です。
槍見館の朝食は若干遅めの8時だそうで、僕たちはその時間くらいには上高地へ出発したかったので、帳場に申し入れてお弁当を用意していただけることになりました。
2泊目。
その日は満室のようで、大人数のご一家様がいたり、運動やってます系な男子4人グループがいたりで、その中ではいやだなあ、と懸念していたら、2泊目夕食は和室テーブルの個室が用意されていました。2泊目なので料理内容が違うので、提供の都合もあるでしょうし、前日からの僕たちの様子から気を遣ってくださったんだと思います。はい。
朝食も個室にて。
槍見館では毎朝餅つきイベントがあって、朝食後にロビー横の囲炉裏端などでふるまわれるのだそうですが、コロナ禍のご時世で中止となっていて、その代わりに朝食のデザートとして、ぜんざいを出してくださいます。
まとめとして:岐阜県に行ってください
槍見館は、秘湯ではあるものの、ちょうどいい近代化された宿として好位置にあると思います。メゾネットタイプで専用露天風呂があるような趣向を凝らしたお部屋もあるそうで、全15部屋にしては敷地が広いので、また、一軒宿であることがゆとりを醸し出しています。
お願いしたわけでもないのに、送迎マイクロで新穂高ロープウェイバス停まで送ってくださることになり、マイクロまで見送ってくださったのは大女将だったのでしょうか。何の変哲もない声掛けのひと時がなんとも心温まりました。
岐阜県は東京からは意外と行きにくく、信州と比べていまいちメジャー感がありません。一緒になったお客さんたちの車のナンバーを見ても、会話の内容や話し方からも、名古屋や近畿からの方たちが多かった気がします。多分地の利がいいのだと思います。
ツイッターのフォロワーさんで、そこそこ全国を回っているという方でも、岐阜県は「通過しただけ」という方がいます。新幹線で岐阜羽島を通っただけといいます。岐阜、いいところですよ。
予約方法の紹介
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日本秘湯を守る会の秘湯スタンプ押印は、上の【公式WEB専用】と表示されたサイトから、または新穂高温泉 槍見館への電話予約のみですのでご注意を。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。