耳澄(@siegmund69)さんにオススメされたので、相方と一緒に東京都現代美術館|MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYOへ行ってきました。
こんにちは けいすけ(@theddf_)です。
僕はあまり現代美術には興味を持っていないほうだったんですが、相方の”洗脳”により、近年はちょくちょくと出向くようになりました。
東京都現代美術館とは
僕が住んでいるところから歩いて行けるんです。そう、木場公園内にある、東京都の美術館。
東京には意外と現代アート専門の施設がなくて、鳴り物入りで作られたのですが、東西線沿線という立地の悪さなのか、経営はかなり厳しいらしい。
大規模改修工事のため、2016年5月30日から2019年3月28日まで休館してて、ちょうどその頃に僕は今のこの家に引っ越してきたのだったわけで、まったく行けなくて。
相方はリニューアル後に一人で行っていたようだけど、そもそも興味がなかった分野なので、すっかりご無沙汰さん。
ちなみに木場公園は、江戸時代に幕府が管理した「木場(貯木場)」が、その役割を、湾岸に「新木場」として移転した後に再開発した、都内有数の広さを誇る都立公園です。
都心まで電車でほんの数分で行ける住宅密集地に、ぽっかりと緑濃い公園があるため、その森林作用と多くの運河(水路)のためなのか、夏でも意外と涼しい風があたりには吹くので住みやすいところです。
オラファー・エリアソン ときに川は橋となる
歩いて行ける近さとは言え、東京都現代美術館は公園最北端にあるので、公園内を南北に縦断して行くと汗だらだら。パパママ子供ははしゃぎまくって遊んでいるし、アクティブなじじばばは、ご苦労にもあっつい真昼間にマスクしてジョギング。
そんな中を僕たちは日傘を指して闊歩し、ようやく到着。
このご時世。多くの美術館博物館が、要事前予約の入場制限を行っていますが、ここは今のところそれはしていませんでした。
チェック ご来館のお客様へお願い | 東京都現代美術館|MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO
そもそもが大きな施設(ウィキペディアによれば国内第2位なのだそう)で、各展示室もさることながら、ホワイエや廊下なども吹き抜け多様で、ゆとりある鑑賞が出来そうです。なお、マスク着用が必須です。
オラファー・エリアソン
知らない人です。ごめんなさい。
作品目録がPDFでも配布していたので、載せておきます。展覧会解説シート(PDF)
僕が好きだったのは、
02. 《クリティカルゾーンの記憶(ドイツ-ポーランド-ロシア-中国-日本)
10. 《人間を超えたレゾネーター》
12. 《ときに川は橋となる》
13. 《ビューティー》
作品は写真撮影可能なので、ばしばし撮って構いませんし、スタジオ・オラファー・エリアソンが制作した特設サイトをみてから行けば、もっと理解が深まって面白いと思います。
Sometimes the river is the bridge – Studio Olafur Eliasson
MOTコレクション いまーかつて 複数のパースペクティブ
気分よく鑑賞できたので、コレクション展示も見に行きました。
よかったです。ここ。
松江泰治のプリント写真の数々、特に集合住宅の表現の仕方。
浜田知明の《初年兵哀歌》シリーズのエッチング。戦争の怖さと絶望感、暗さに心惹かれました。
松江作品の大きな特徴は、風景全体にフラットな光があたっている状態で、あらゆる細部まで精密にピントが合わせられた写真であることです。
MOTコレクション リーフレット
このことによって、平面性とグリッドの構造が強調されますが、この視覚的に現れたものの中に、人間が共同体を作るときの本質的な精神構造が暗示されています。
1939年に入隊し中国大陸に派遣された浜田は、1950年から54年にかけて、その体験を一連の銅版画(初年兵哀歌)として結実させます。「どうしても描かずにはいられなかった」、「新しいとか旧いとか形式的な問題に拘泥せず、是が非でも訴えたいものだけを画面に残し、他の一切を切り捨て」、向かったのがモノクロームの銅版画でした。抵抗力のある銅板に切り込むように刻まれて生まれたフォルムやイメージが、人の愚かさを見据えた作家の強い意志を伝えます。
MOTコレクション リーフレット
最後に:年間パスポートのようなものもあるようです
パンフレットによれば、年間パスポートのようなものもあるようなので、検討してみましょ。
https://www.mot-art-museum.jp/guide/annual-pass/
素敵な展示、作品の数々に気分も良くなり、糖質制限中だというのにばーみやんで中華ランチを食ってしまいましたとさ。
また来よーっと。